2024年12月更新
デンカグループは、医療アクセスの課題を重要な人権問題として捉えています。開発途上国を中心に、脆弱な医療インフラや医療へのアクセスが制限される環境下により、適切な医療を受けることが困難な人々が多く存在しています。特に感染症の蔓延は深刻であり、早期診断によって治癒が可能な疾患でも検査が行われないことにより、さらなる感染を引き起こし多くの人が命を落としてしまう悪循環をもたらしています。医療アクセス向上を改善することは、そうした人々を減らし、世界中の人々の生活と生命を守ることにつながります。デンカグループでは今後も、診断薬およびヘルスケアサービスの事業を通じて経営計画のマテリアリティのひとつ「健康寿命の延伸と健康格差の是正」を達成すべく、すべての人々の医療アクセス向上に寄与してまいります。
デンカグループは北海道大学 髙田礼人教授と共同開発したエボラウイルス抗原迅速診断キットを、JICAを通じてコンゴ民主共和国へ供与し、同国の数度にわたるエボラ出血熱流行時には初期検査に使用され、流行拡大を防ぐことに貢献してきました。本キットは約10分で判定ができ、室温での保存も可能かつ特別な装置等も必要としないことから、インフラが整っていない地域での活用も可能です。2021年の独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)による国内製造販売承認に続き、2024年にコンゴ民主共和国国立生物医学研究所の正式使用許可を得て、今後エボラ出血熱患者が発生した場合の迅速診断、感染拡大防止に貢献することが期待されます。
デンカは、日本製薬工業協会が策定した「製薬協コ-ド・オブ・プラクティス」および日本臨床検査薬協会の「体外診断用医薬品プロモーションコード」に準拠しています。医薬情報担当者の行動を含め、プロモ-ションに関する一切の責任はデンカに有り、適正なプロモ-ションを行う社内体制を確立し、責任ある医薬品の宣伝・マーケティングに取り組みます。
デンカは、医療の一端を担う企業として責任ある医薬品の情報活動を遂行するにあたりプロモ-ション用印刷物、専門誌(紙)における広告・スライド・VTR 等のプロモ-ション用視聴覚資材、およびその他のプロモ-ション用資材は、医薬品情報の重要な提供手段であることを認識しています。その作成と使用にあたっては、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)および「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」「体外診断用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」「医療用医薬品製品情報概要等に関する作成要領」、そしてこれらに準拠した社内の「プロモーションコード」に従い、記載内容を科学的根拠に基づく、正確、公平、かつ客観的なものとします。
「あなたらしさをデンカらしさに。」をスローガンに、デンカグループで働く多様な社員一人ひとりに潜在する力を引き出し、組織として新たな価値を創造するこ...