2023年10月更新
2020年7月の「働き方改革全社方針」に則り、各事業所でより働きやすい職場環境を整え、社員のモチベーションアップと、生産性向上に繋げていくことを目的として、2021年度より設備投資枠の中に新設しました。2022年度設備投資予算のうち約13億円を職場環境整備投資とすることを決定し、約16億円の投資を実行しました。
2020年4月に全社員を対象とした社員意識調査を実施しました。2017年度の前回調査では人事評価制度や職群制度の改革など、様々な制度改革に反映して、社員の働く環境の整備に努めてまいりました。今回の調査では、前回施策の効果も含めて、改めて会社の現状と課題を把握し、社員が活躍できる環境を整える計画的施策の実施に繋げてまいります。
2020年に実施した第二回社員意識調査では、調査結果のフィードバックシートをもとに、各部署が「会社として取り組んでほしいこと」「自部署で取り組むべきこと」「一人ひとりができること」をテーマとして議論を行いました。そして、その2年後(2022年6月)に、課題への対策・改善状況を把握するヒアリングを実施しました。
前回調査と比較すると、人事制度の全面的な改定などの各種施策の着手により評価は全体的に改善傾向にあります。
分 類 | 代表的な質問項目 | |
---|---|---|
よかった点 | 改善すべき点 | |
安全性 | 職場の安全衛生の現状、会社の方針 | |
コンプライアンス経営 | 職場のコンプライアンス意識の高さ | |
職場のコミュニケーション | 職場内の人間関係 | 職場間の協力関係 |
ステークホルダー(顧客志向) | 取引先との信頼関係、社会貢献への想い | |
仕事のスタイル | 効率性・生産性 | 仕事の繁閑、多様な働き方への理解 |
モチベーション | 目標達成意識 | 成長の実感 |
職場マネジメント | リーダーシップとサポート、公平な機会・評価 | |
職場の活気 | 気軽に意見を言える、団結力 | 自由でチャレンジ精神に溢れる、慣習や過去のしがらみ |
経営体制 | 経営トップとの対話、現場状況と意見の把握、チャレンジの奨励 | 権限移譲、意思決定のスピード |
制度・評価・処遇 | 報酬・昇進への納得感 | 評価の公平性、人財育成、同業他社との処遇比較 |
社員意識調査の2017年度結果と2020年度結果を比較すると、全体的に評価は改善傾向にあります。
大きく評価が改善した主な項目は、「安全性」「ステークホルダー(顧客志向)」「仕事のスタイル」です。これらは、安全意識を高めるためのメッセージを経営トップから強く発信したことや、ESG・SDGsを意識した業務の遂行により評価が上がったと考えられます。一方で、標準点付近だった項目は、「職場の活気」「経営体制」「制度・評価・処遇」です。この3つの項目は、2017年度調査でも改善点に挙げられ、その後の人財戦略に反映されています。引き続き本質的な課題解決に向けた各取り組みを推進するとともに、実効性を高めるための数値目標(KPI)制定を検討しています。また、社員意識調査は、今後も定期的に実施していきます。
「あなたらしさをデンカらしさに。」をスローガンに、デンカグループで働く多様な社員一人ひとりに潜在する力を引き出し、組織として新たな価値を創造するこ...