2023年10月更新
当社では、昨年に引き続き、取締役会の実効性につきまして、取締役会の規模、構成、運営、その他27項目にわたる質問事項からなる「自己評価質問票」に、各取締役が回答し、その結果をもとに取締役会において協議する方法にて、取締役会の実効性に関する分析・評価を行いました。
取締役会の開催頻度や時間、その構成(知識・経験・能力のバランスおよび多様性)は適正であることや、指名・報酬等諮問委員会と経営課題懇談会の取り組みの深化もあり、独立社外取締役が44%を占める取締役会による経営の監視・監督が適切に実施されていることを確認しました。
昨年の課題であった、取締役会における議論のさらなる充実化について、長期事業戦略や大型投資案件に対するモニタリングやフォローに関しては、改善が見られたものの、引き続きタイムリーな情報提供に努め、自由討議の場を増やすなど、継続して取り組むべき課題であるとの指摘もありました。また、指名・報酬等諮問委員会の一層の活用については、開催頻度を増やすとともに説明と資料を充実させ、議論のさらなる活性化を図りました。その結果、役員報酬制度の見直しや経営人財候補者育成制度の新設等、実効性の着実な高まりが確認されました。今後は、これらの諸制度の確実な運用を図るため、継続して議論を行い答申・提言につなげる必要性を共有しました。
さらに、取締役会での付議案件のさらなる厳選と報告の効率化については、意思決定の迅速化も意識して、継続した見直し検討が必要との指摘もありました。
これらの建設的な意見をふまえ、取締役会として実効性の向上に引き続き努めることで、中・長期的な企業価値の向上を図り、株主をはじめとした多くのステークホルダーのご期待・ご信頼に応えていきます。
当社は、新たなビジョンのもと、2030年度までの8ヵ年の経営計画「Mission 2030」実現のため、取締役と執行役員による経営体制を強化するとともに、ガバナンス体制と監督機能の充実を図っています。取締役の選任にあたって、社内取締役は、当社の各部門における豊富な経験と実績を有するとともに、取締役としての見識と十分な専門知識を有している者から、社外取締役は、当社の持続的な成長と企業価値向上に必要な専門性と豊富なビジネス経験や他社での経営経験に基づく幅広い見識を持った者から選任することとし、取締役会全体として、多様な知識・経験・能力を持った人財をバランス良く選任し、ジェンダーや国際性、職歴等、多様性を持つ構成とすることが重要であると考えています。また、独立社外取締役の比率は少なくとも3分の1以上が適切であると考えており、現状の比率は約44%です。
取締役(監査等委員である取締役を除く)報酬については、株主総会において決議した総額の範囲内で、各取締役の役割と責任に応じた報酬としており、客観性や透明性を高めるため、指名・報酬等諮問委員会による答申・提言を受けた上で、取締役会で決定し、社内規定として定めています。取締役報酬の体系は月額固定の基本報酬のほか、持続的な成長に向けた健全なインセンティブとして機能するよう、事業年度毎の全社・個人業績向上に対する意識を高めることを目的とする金銭による業績連動報酬および中長期的な業績の向上と企業価値の増大に貢献する意識を高めることを目的とする株式報酬にて構成しています。ただし、社外取締役および非業務執行取締役は、その職務に鑑み、基本報酬のみとしています。
区分 | 人員 | 報酬等の額 | 内訳 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金銭報酬 | 株式報酬 | |||||||
基本報酬 | 業績連動報酬 | |||||||
人員 | 総額 | 人員 | 総額 | 人員 | 総額 | |||
取締役 (監査等委員である取締役を除く) |
5名 | 279百万円 | 5名 | 231百万円 | 4名 | 25百万円 | 4名 | 21百万円 |
(うち社外取締役) | (1) | (12) | (1) | (12) | (―) | (―) | (―) | (―) |
取締役 (監査等委員) |
4 | 74 | 4 | 74 | ― | ― | ― | ― |
(うち社外取締役) | (3) | (36) | (3) | (36) | (―) | (―) | (―) | (―) |
合計 | 9 | 353 | 9 | 306 | 4 | 25 | 4 | 21 |
(うち社外取締役) | (4) | (48) | (4) | (48) | (―) | (―) | (―) | (―) |
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