Governance ガバナンス
法令の遵守・企業倫理の徹底
2024年9月更新
知的財産管理
【基本方針】
自社・他者の知的財産権を尊重し、知的財産活動を通して当社の経営に貢献する。
【当社の主な知的財産活動】
- 他社の特許権を侵害しないよう定期的に調査を行うとともに、その情報を関係部門と共有化して権利侵害の未然防止の強化を図っています。
- 自社の無形資産を保護するため知的財産権を取得し、当社の権利侵害する者対しては必要な法的措置を講じます。
- 当社の保有する知的財産権のうち事業貢献度の低い権利は、活用して頂けるパートナーを積極的に探し、ビジネスエコシステムの構築を目指します。
- 知的財産活動を通じて社内外の関係者と連携し事業をファシリテートします。
知的財産活動について
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- 方針
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事業ポートフォリオ変革によるスペシャリティ・メガトレンド・サステナビリティの3要素をそなえた新事業創出、他社との共創による新市場開拓において、知的財産の獲得を進め、デンカグループの無形資産価値向上を図り、また意思決定の場面で知的財産情報等を活用(IPランドスケープ※)していきます。
- ※ 経営・事業情報等に知財情報を組み込んで得られた分析結果(現状の俯瞰・将来展望等)を経営に役立てる手法
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- 事業価値創造に向けた知財的アプローチ
当社は、前経営計画Denka Value-Up期間(2018年~2022年)に事業のグローバル化に合わせ海外特許比率を高め、事業毎に必要な知財ポートフォリオの構築を進めました。
また、事業ポートフォリオ変革に貢献すべく、獲得した知的資産をより効率的に活用するために2021年よりIPランドスケープ活動を導入しました。
当社は、経営計画「Mission 2030」の目標達成に向けて、経営基盤を強化し、事業価値創造に貢献すべく以下の知的財産活動を推進します。
①事業を推進するための無形資産の獲得と活用
②協業企業先やM&A候補先の選定に役立つ情報提供
③新規事業創出に向けたIPランドスケープ活動
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- 知的財産保有状況
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当社の国内外特許保有件数、保有割合を示したグラフです。当社の外国特許保有割合が、2023年末には59.8%となりました。
事業部門別国内外特許保有数
当社の国内外特許保有数・保有割合
また、各事業における国内外特許保有数を示します。エラストマー・インフラソリューション部門は、インフラ関連事業において国内市場を主とするため国内特許保有割合が高いです。一方で、グローバルに事業を展開している電子・先端プロダクツ部門(外国特許保有割合63%)、ライフイノベーション部門(外国特許保有割合76%)は、海外特許保有比率を高めています。また、基礎研究・次世代研究テーマなど、長期的な視野での成果が期待される研究に関する特許も将来市場を予測して外国特許保有数割合を高めています。今後は、IPランドスケープの取組みにより短期に事業成長が図れるよう無形資産の活用による差別化、当社の強みが活かせるパートナー探しを積極的に進め、新市場創出、市場拡大を目指します。
グローバル共通のビジネス行動基準 ~Standards of Business Conduct~
2019年10月制定、2023年7月1日改定 デンカは、国内外のデンカグループの全役職員がデンカグループ倫理規定に沿って行動できるようにするため...
リーガル・ハザードマップによるグループ・コンプライアンス体制の強化
デンカが作成する「リーガル・ハザードマップ」では、デンカグループ各事業に係わる法分野を10種類程度選定して、グループ全体のコンプライアンスリスクの...
デンカ・グローバル・コンプライアンス・プログラム ~Denka Global Compliance Program~
法務部は、「リーガル・ハザードマップ」に基づき、「ビジネス行動基準」が定めるコンプライアンス全般に関する研修に加え、労働法制、...
グループポリシー(全グループ共通規程)と全社共通規程の整備
デンカは、情報セキュリティに関する国際規格であるISO27001に沿って、「情報セキュリティ・ICTガバナンス関連のグループポリシーとして、「情報...
消費者庁ガイドラインに準拠したグローバルな内部通報制度 ~デンカグループ・ヘルプライン~
デンカは、デンカグループ全体にわたるコンプライアンス経営をより確実なものとし、コンプライアンスに関する課題を早期に発見して是正を図るため、消費者庁...