2026年3月更新
デンカグループは、医療アクセスの課題を重要な人権問題として捉えています。開発途上国を中心に、脆弱な医療インフラや医療へのアクセスが制限される環境下により、適切な医療を受けることが困難な人々が多く存在しています。特に感染症の蔓延は深刻であり、早期診断によって治癒が可能な疾患でも検査が行われないことにより、さらなる感染を引き起こし多くの人が命を落としてしまう悪循環をもたらしています。医療アクセス向上を改善することは、そうした人々を減らし、世界中の人々の生活と生命を守ることにつながります。デンカグループでは今後も、診断薬およびヘルスケアサービスの事業を通じて経営計画のマテリアリティのひとつ「健康寿命の延伸と健康格差の是正」を達成すべく、開発途上国の人々をはじめとするすべての人々の医薬品アクセス、ひいては医療アクセス向上に寄与してまいります。また、医薬品・医療アクセスの改善の促進にあたっては、コンゴ民主共和国ならびにJICAの協力のもと、同国赤道州に対しエボラ抗原迅速診断キットを特別価格で提供しています。
デンカグループは北海道大学髙田礼人教授と共同開発したエボラウイルス抗原迅速診断キットを、JICAを通じてコンゴ民主共和国へ供与し、同国の数度にわたるエボラ出血熱流行時には初期検査に使用され、流行拡大を防ぐことに貢献してきました。本キットは約10分で判定ができ、室温での保存も可能で特別な機器や装置を必要としないことから、都市から離れ、医薬施設が十分に整っていない遠隔地での使用が期待されます。2021年の独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)による国内製造販売承認に続き、2024年にコンゴ民主共和国国立生物医学研究所の正式使用許可を得て、今後はエボラ出血熱患者が発生した場合の迅速診断、発展途上国の医薬品・医療アクセスの改善につながり、感染拡大防止に貢献します。
デンカは、日本製薬工業協会が策定した「製薬協コ-ド・オブ・プラクティス」および日本臨床検査薬協会の「体外診断用医薬品プロモーションコード」に準拠しています。医薬情報担当者の行動を含め、プロモ-ションに関する一切の責任はデンカに有り、適正なプロモ-ションを行う社内体制を確立し、責任ある医薬品の広告・マーケティング・販売促進に取り組みます。
デンカは、医療関係者、医療機関、患者団体をはじめとするすべてのステークホルダーとの交流において、より高い倫理性と透明性を確保し、責任ある広告・マーケティング・販売促進に対処し正確な情報提供をするために、プロモーションコードに準拠した行動基準を制定しています。例えば、医療の一端を担う企業として責任ある医薬品の情報活動を遂行するにあたり、プロモ-ション用印刷物、専門誌(紙)における広告・スライド・VTR 等のプロモ-ション用視聴覚資材、およびその他のプロモ-ション用資材は、医薬品情報の重要な提供手段であることを認識しています。 また、上記の第1項にある通り、医薬品に関わるすべての従業員に対しては、これらのプロモーションコードや、各国関連法令に関する教育研修を継続して行っております。
その作成と使用にあたっては、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)および「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」「体外診断用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」「医療用医薬品製品情報概要等に関する作成要領」、そしてこれらに準拠した医療用医薬品および対外診断用プロモーションコードに基づいて、医薬品を販売、宣伝する際は、常に高い倫理観を持った適正かつ責任あるプロモーション活動を行っています。