2022年10月更新
デンカグループは、合成樹脂の素材からポリマーの加工・成型までにわたる一貫した製造設備と製品開発力を持つ強みを活かして、地球環境負荷低減とプラスチックの効率的な利用を促す、新たなソリューションの開発と提供を積極的に行っています。また、クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)※に参加し、産業界が連携する取り組みにも参画しています。
海洋プラスチックごみ問題、気候変動問題、諸外国の廃棄物輸入規制の強化などを契機として、国内におけるプラスチックに係る資源の循環促進等の重要性が高まり、今般、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が、2021年6月に公布、2022年4月1日に施行されました。当社の対応は以下の通りです。
当社は持分法適用関連会社である東洋スチレン(株)と、ポリスチレン樹脂のケミカルリサイクルの事業化に着手しています。米国のアジリックス社より技術を導入し、当社千葉工場内にプラントの建設(年間処理能力:約3,000t)を決定、2023年度下期の稼働開始を予定しています。従来のマテリアルリサイクルとは異なり、再生したポリスチレンの用途に制限がない画期的な手法で、CO2の発生量も通常の生産方法と比較して半減させることが可能です。早期の本格実装実現を目指して、取り組みを進めていきます。
プラスチック製食品容器の製造販売を行うデンカポリマーは、デンプンなどの植物由来のプラスチック素材であるポリ乳酸(PLA)とポリスチレンを融合させた原料を使用する食品容器「プラピス」や、A-PETより35%の軽量化を実現したBOPSシート「クリアリード」などの、環境に優しい容器の開発を推進しています。