2026年3月更新
限りある水資源は、気候変動とともにグローバルな課題として認識されています。事業所から海・河川などの公共用水域への排出水について水質の維持・向上はもとより、水資源は生産活動の継続に欠かせないもの、効率的な利用が重要と認識しています。当社では水資源を有効活用して水力発電を行っています。水資源は、気候変動とも関連があり、拠点によって干ばつ、豪雨、洪水等の被害も予測されています。そこで当社は将来予想されるリスクを評価し、備えることが重要と考えています。
デンカグループでは、全事業所で水使用量の削減に取り組んでいます。千葉工場や青海工場などの主要工場では、浄水所の設置による取水量の削減および、クーリングタワーの導入による冷却水の循環を通じて、工場の水使用量の削減の取り組みを進めています。また、当社は2021 年度より水リスク地図(Aqueduct)による当社グループ各拠点の水リスク評価を継続しています。
国内各拠点について、取水量、排水量、循環量の現状評価を通じて、より詳細なリスク評価も実施しております。2024 年度の水使用量は、グループ全体では製造量の増加に伴い、前年度から若干の増加がありました。水使用量削減に関して、上記の主要工場の取り組みのほか、各事業所においても取水量・排水量・水消費量の把握およびモニタリングを実施し、水効率の向上に向けた製造プロセスの見直しや設備更新を行っています。
| 範囲 | 単位 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 目標 |
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 取水量 | 淡水の地表水 | 本体事業所 | メガリットル | 32,889 | 32,700 | 33,035 | 35,038 | 35,851 |
| 地下水 | 本体事業所 | メガリットル | 24,832 | 25,204 | 25,456 | 27,238 | 27,993 | |
| 第三者の水源(上水道) | 本体事業所 | メガリットル | 536 | 547 | 482 | 479 | 482 | |
| うち、水ストレス地域からの取水(※1) | 本体事業所 | メガリットル | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 合計 | 本体事業所 | メガリットル | 58,257 | 58,451 | 58,973 | 62,755 | 64,326 | |
| 利用量 | 本体 | 本体事業所 | メガリットル | 58,257 | 58,451 | 58,889 | 62,755 | 64,331 |
| 国内/海外グループ主要生産拠点 | 国内/海外グループ主要生産拠点 | メガリットル | 50,464 | 47,166 | 64,952 | 65,247 | 65,274 | |
| 合計 | 本体事業所・国内/海外グループ主要生産拠点 | メガリットル | 108,721 | 105,617 | 123,841 | 128,002 | 129,605 | |
| 排水量 | 淡水の地表水 | 本体事業所 | メガリットル | - | 53,931 | 54,425 | 58,148 | - |
| 汽水の地表水/海水 | 本体事業所 | メガリットル | - | 1,908 | 2,010 | 1,921 | - | |
| 地下水 | 本体事業所 | メガリットル | - | 0 | 0 | 0 | - | |
| 第三者の放流先 | 本体事業所 | メガリットル | - | 268 | 207 | 211 | - | |
| 合計 | 本体事業所 | メガリットル | 55,336 | 56,107 | 56,642 | 60,280 | 61,648 | |
| 水リスク・水ストレスの高い拠点の数 | 本体事業所・国内/海外グループ主要生産拠点 | 拠点数 | 4 | 4 | 4 | 4 | - | |
| 水リスク・水ストレスの高い拠点の割合(連結) | 本体事業所・国内/海外グループ主要生産拠点 | % | 16% | 16% | 16% | 16% | - | |
範囲
デンカグループの事業拠点については、WRI Aqueduct の「総合リスク」および「ベースライン水ストレス」指標を用いてグローバルな水ストレス評価を行っており、「総合リスク」、「ベースライン水ストレス」の双方で「高」以上に分類された場合に水ストレスが高いと判断しています。評価の結果、ベトナム、中国工場の 4 拠点についてリスクが「高(High)」と判断しており、グループ内全製造拠点に占める割合は 16%であることが分かっています。
水ストレスにさらされている地域における事業活動においては、ステークホルダーの皆様との対話を通じて、水資源の保全に貢献していきます。水ストレスの高い中国事業所(天津)では、地元自治体と協議のうえ節水目標を設定し、年度ごとに水使用状況を報告しています。節水目標の見直しや増加が必要な場合は、関連法令に基づき申請を実施し、適正な手続きを遵守しています。
今後も、拠点の新設や事業活動に応じて水リスクの評価・改善に取り組んでいきます。
2024 年度の環境関連の法令違反(水関連)は0件でした。
環境会計にて開示している環境保全コストのうち、水に関連するコスト(2024 年度)は以下の通りです。
水関連への対応関連コスト(水質汚濁防止、水効率向上、水保全のための設備導入費):422.8 百万円
水関連リスクを軽減するための研究開発への投資コスト:363.7百万円