2023年10月更新
デンカグループは、2023年度に開始する経営計画「Mission2030」の策定に際して、2030年に向けた8年間の中長期にわたるESG側面での課題を分析・評価するとともに、マテリアリティの見直しを実施しました。
「サステナビリティ委員会(委員長:社長)」は、サステナビリティ(中長期的な持続性)を巡る課題に対して、執行部門による積極的・能動的な取り組みを監督するために、業務執行部門内に設置しています。社長を委員長、経営企画部担当役員を副委員長、管理部門担当役員を委員とし、オブザーバーとして委員を除く取締役が出席して、年5回開催します。
執行部門によるサステナビリティに関する取り組みと非財務目標KP(I 重要業績評価指標)達成状況などを審議し、提言を行います。審議・提言の実施においては、会社の意思決定の透明性・公平性の確保と、実効的なコーポレートガバナンス実現の観点から、サステナビリティ課題への取り組みと経営戦略・経営課題などとの整合性を意識し、リスクおよび収益機会が事業活動に与える影響を考慮します。本委員会の審議結果は、取締役会に報告します。
また、「ポートフォリオ変革委員会(委員長:社長)」は、スペシャリティ、メガトレンド、サステナビリティの3つの要素をそなえた事業へ、ポートフォリオ変革を推進するために設置しました。CO2排出量、労働生産性といった指標を取り入れて、2030年までに「3つ星事業100%」を目指しています。
方針 | 非財務KPI | 2022年度実績 | 2030年目標 |
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カーボンニュートラルの実現 | ①グループ全体のCO2排出量削減 | 204万t-CO2 | 13年度比60%削減(100万t) |
②再生可能エネルギー発電の最大出力 | 146MW | 150MW | |
③再生可能エネルギー+非化石証書付き電力構成比 | 33% | 76% | |
④グループ全体の省エネ推進 |
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前年比1%の削減継続 | |
健康寿命の延伸と健康格差の是正 | 「3つ星事業」への集中 | ー | 100% |
サステナブルな都市と暮らしの充実 | ①スチレン系樹脂ケミカルリサイクルによる脱炭素、循環型社会への貢献 |
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PSケミカルリサイクルの社会実装コンソーシアム確立 |
②CO2コンクリート固定化技術の確立 | ー | LEAFの拡販 | |
新事業創出による持続的成長 | (財務KPI) | ||
環境の保全、環境負荷の最小化 | ①廃棄物ゼロエミッション継続 | 廃棄物ゼロエミッション継続 | 廃棄物ゼロエミッション継続 |
②TNFDに基づく生物多様性・水などの自然関連リスクへの対応 |
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TNFDに準拠した生物多様性保全計画の遂行とグループ内啓発活動の継続 | |
人財育成体制強化 | 平均研修金額(1人当たり) | 66千円 / 人・年 | 2021年度比2倍 |
ダイバーシティ、エクイティ &インクルージョン | 管理職における女性/外国籍/経験者採用の合計比率 | 19% | 50% |
男性育児休暇取得率 | 44% | 85% | |
中途採用比率 | 47% | 50% | |
健康経営と働き方改革 | 従業員エンゲージメントの向上 |
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エンゲージメントの可視化と継続的な改善 |
時間外労働 |
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30時間以下/人・年 | |
年次有給休暇取得 | 80% | 100% | |
シフトブレーカーの導入 |
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ー | |
在宅勤務率 | 27% | 週2日 | |
体重適正者 | 64% | 80% | |
高ストレス者 | 15% | 10%以下 | |
良い運動習慣 | 33% | 40% | |
喫煙者 | 27% | 12%以下 | |
プロセス革新 | (財務KPI) | ||
人権の尊重 | 国連ビジネスと人権に関する行動原則及び国連グローバルコンパクトに基づく人権方針策定と人権尊重の徹底 |
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グループ・サプライチェーンの人権リスク特定と対応プロセスの確立 |
安全最優先 | 労働災害度数率 | 0.7 | 本体・関係会社 0.2以下 |
労働安全・保安防災のオンライン教育 | 77%(入社5年目頃のデンカ社員対象実施) | グループ社員全員対象 | |
サプライチェーン・マネジメント | 原料リスク評価によるBCP対策(上流) |
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高リスクサプライヤー数ゼロ |
調達アンケート実施率(上流) |
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調達額90%の取引先へのアンケート実施 | |
ESG評価機関の高評価獲得(下流) |
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Ecovadis Gold | |
製品安全と品質向上 | 品質管理システムの統合・管理レベル高度化 |
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重大品質事故発生件数ゼロ |
コーポレートガバナンス高度化 | 取締役会の継続的な実効性向上 | ー | ー |
グローバルなグループ全体のリスク管理の徹底 |
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重大なコンプライアンス違反件数ゼロ | |
コンプライアンス教育受講 |
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全グループ社員受講 | |
内部通報制度の適切な運営と通報への対応状況の開示 |
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ESG情報サイトでの開示 | |
Vision・経営計画の浸透 |
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Visionと経営計画の浸透 | |
内部統制フレームワークのグループ内整備 |
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全グループ会社への内部統制フレームワーク 整備完了 |
サステナビリティを巡る課題、社会のニーズ、ステークホルダーからの期待の変化に応え、環境・社会・経済情勢と事業活動との相互のインパクトを適切に見極め、確実に経営に反映させるために、マテリアリティおよび非財務指標(KPI)について、適宜見直しを行います。
デンカグループは、2023年度に開始する経営計画「Mission2030」の策定に際して、2030年に向けた8年間の中長期にわたるESG側...